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拝啓、ぼくらの木
神田武蔵/宮田尚幸/村瀬恭平

2023.5.13 sat. - 21 sun.

12:00 - 19:00/最終日18時まで/月・火休み

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生きて、生まれかわって、また生きる。
森からつながるいのちにふれて、ぼくらが伝えたいこと。
人間より何倍も長生きな先輩への敬意と、
改めてそれを見つめ直す気持ちを表したい。

人間が初めて木製品を作ったのが槍だと言われています。そこから木舟や、木造家屋、家具、木の橋など、「木」はさまざまなものになって、人間の暮らしを豊かにしてきました。人間より先に誕生した「木」たちは、ぼくらを待っていてくれたかのように大地にそびえ、人間に知恵を与えてくれました。それから何十万年も経った今、身近になった「木」という資源とどう向き合ってゆくべきか、改めて考える時がやってきたように思うのです。
 

人間は、加工がしやすく便利な製造品をたくさん生み出してきました。それは、「木」を育む大地を脅かす存在でもあります。便利なゆえに消費と製造が繰り返され、豊かな自然を汚すだけではなく、ぼくら人間を豊かにしてくれた「木」に背をむけてきてしまいました。
 

そうした中、木をみつめ、木を考え、木を思う人々も多く存在することにも注目が集まるようになりました。彼らは「木」と向き合い、その無限の可能性を知り、「木」との豊かな暮らしを育む新しい文化を築きあげようとしています。
 

いまぼくらにできることは、未来を思い、持続可能な文化を創りだしていくこと。そしてそれはひとりひとりにとっても、重要な課題だと考えます。今回の「拝啓、ぼくらの木」展では、「木」に最大限の敬意を表し、活動を続ける人たちにご出展いただき、「木」について考えるひとときを準備したいと考えています。
 

大きく、強く優しく、カタチを変えて生き続ける「木」と「ぼくら」のこれからを、一緒に見つめ直してみませんか。
 

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参加作家・アーティスト

神田武蔵/63mokko

木の眼鏡を通して、身につける木のものを追求しています。本展では“63”種の木の素材を展示します。人と同じように木にも個々の魅力があります。樹種ごとに異なる肌さわり、におい、色調を感じて、それらの中から相性の合う木を見つけ、その木の眼鏡をお作りすることもできます。丁寧に磨かれた光沢のある木の眼鏡は、流行の先を行くハイファッションにもなる要素を持つと思う一方、流行と対比した場所にあり、その人に寄り添ってずっと使い続けるものになることを願います。 

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神田武蔵/眼鏡作家
飛騨高山で学んだ技術と、
身につける木のものをテーマに
ずっと使い続けられる木の眼鏡をつくる。


1982 東京都小金井市生まれ
2005 工学院大学建築学科卒
2011 森林たくみ塾入塾
2013 63mokko設立 

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宮田尚幸/ Vilhelm Hertz

デンマークの小さな工房で生まれた美しい杖を手に取って触れ、体感する。
「この杖を持ってから人生が変わったんだ。」というユーザーさんの声が生まれるのはなぜなのか、実際に触って体感して頂きたいと思います。
人生が変わったというお客さんの話を、現地の工房で丁稚奉公している時に聞き、なんとか日本にいる方にも届けたいという思いから日本の窓口を経て、5年目の今年から日本製の受注を受け始めました。
木などの自然の素材が人に与える安心感は、使う方に広がっていき、これを持って外に出たい、持っていて気持ちが良い、一緒に歳を重ねる相棒、のような感覚が芽生えるのではないかと思います。そしてそれは目の前にいる人にも伝播し、かっこいいね、素敵だね、という言葉になって返ってくる。毎日使うものだからこそ機能的にも優れていて、軸のすらっとしたカーボンファイバーがしなやかに体重と地面からの衝撃を受け止め、身体への負荷を軽減します。また木と革は身体に馴染んでいき、優しく身体を支えてくれます。その全ての支えが、生きる糧になるのかもしれません。転ばぬ先の杖、身体だけではなく心にも支えが必要なんです。

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宮田尚幸/Vilhelm Hertz(風と地と木 合同会社代表)
北欧デンマークでの生活から見えてきた「Design for Care」をコンセプトに、道具・環境・コミュニケーションの視点から心理的安全性の探究とデザインを行う。20カ国を超える旅で体験した文化を活かした視点で安心を探る。

1987 東京都生まれ
2010 法政大学工学部卒業後、文具雑貨のデザイン・開発の仕事に就く
2014 イギリス短期語学留学、ヨーロッパ放浪
2014 帰国後、POSTALCOにてプロダクトのデザイン開発に従事
2018 デンマークEgmont Hojskolenに留学。後にVilhelm Hertzの工房で丁稚奉公
2019 帰国後尚工藝としてデザインスタジオ兼、Vilhelm Hertzの日本窓口を開始

2021 風と地と木 合同会社設立
2023 Vilhelm HertzのMade in Japanモデルを開発、受注開始

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村瀬恭平

身体的支えになるもの、精神的支えになるもの。ヒトが道具を作る意味。
大昔、手の延長線にあった棒切れは複雑な形へと姿を変え、もはやどうやって作られているのか想像もできない程に複雑な身の回りの道具の数々。人間は野生の中で生きていた。だから本能的に木でできたものに触れると、野生に帰れるのだと思う。体だけ元気でも心だけ元気でも生きていけない。それを支えてくれるものを作っている3人の展示会です。

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村瀬恭平 
木工技術の基礎を学んだのち、
木の事は木から学ぼうと、
林業や製材業をやりながら
「木」とひたすら向き合い作品を作る。

1983 愛知県生まれ
2007 日本大学芸術学部映画学科卒
2011 木工を学ぶため飛騨高山に移住
2013 製材所に勤務する傍ら、受注家具の製作や彫刻を作り始める
2020   林業の仕事に従事

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【event】

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